今日は、センター小説のほうの解答の根拠が傍線部から何行程度離れたところにあるかを見てみましょう(1990~2016年本試験の分析結果)。

前7~10行以内……3.3%
前6行以内…………47.0%
傍線部自体…………25.5%
後4行以内…………20.9%
後5~22行以内……3.3%

これを見ると、センター小説は傍線の前6行、後4行以内に解答の根拠がある確率が93.4%にも上ります。これは評論以上の驚異的な数字です。

小説は因果関係で構成されているので、どちらかと言えば傍線部より手前の流れを重視して読解するのがポイントですが、評論同様、とにかく傍線部の前後をしっかり読解することが大切だと言うことです。

ただし、評論と大きく違う点が一つあります。それは、

「傍線部自体に解答の根拠がある」が25.5%にも上ることです(評論はわずか2.5%)。

したがって、センター小説の傍線部問題は、前後を読解する前に、まず傍線部自体の意味や、そこに込められた心情を正確に把握することが大切になってきます。

また、小説読解で大切なことは、「小説特有の語彙」の問題が出題されるということです。

特に問1の語句問題は、「辞書に載っている意味を優先して解く」という鉄則があります。

問いでは「本文における意味」が問われていますが、文中での意味(文脈的判断)以上に、「辞書に載っている意味」が優先して解くのがセンター小説の鉄則なのです。

もちろん、文脈判断でしか答えられない問題も出題されますが、割合から言って圧倒的に辞書に載っている「慣用表現」が中心で、しかもそちらのほうが正答率も低いというデータがあります。

○辞書に載っている意味で解く……出題率84.8%(正答率65.7%)
○文脈判断で解く………………出題率15.2%(正答率70.6%)

こうしてみると、センター小説の語句問題の対策としては、日ごろから「辞書を引く習慣」をつけ、語彙力をアップしておくことがとても大切だということがわかります。

評論の漢字や語句も含めて、日ごろから語彙力を養成しておきましょう。

『漢字ゴロゴ』『語句ゴロゴ』しっかりやれよ!!