皆様、こんにちは。
 
今日は夏至です。
1年で最も長い昼の日ですね。
夜の7時を過ぎても明るいと、あぁ夏だなぁ、って感慨深くなりますね。
ある意味、1年の折り返し点です。
さぁ、2017年の後半が始まろうとしています。
がんばりましょう。



 
前々回の答案御紹介と講評です。

ニュースを再掲します。
 
以下のニュースを読み、190字以上200字以内で問題点を指摘し、解決策を述べよ。

JR東日本は2017年6月6日、山手線で導入が進むE235系の電車の車両に、2018年の春以降に防犯カメラを設置すると発表した。同社の発表によると、対象となるのは、E235系通勤型車両の50編成、550両で、各車両のドア上部に4台設置する。最近、電車内での痴漢トラブルが注目されているが、防犯カメラを設置することでトラブル解決のための証拠として役立つのだろうか。中原潤一弁護士に聞いた。
「防犯カメラ映像は、裁判において、一つの大きな証拠となりうると考えられます。これまで、車内の防犯カメラ映像がない事件がほとんどでしたが、触った、触っていないの水掛け論になってしまうことも多く、またその際の周囲の状況を正確に記憶しておくことも難しいため、その状況を記録した証拠があるというのは、痴漢されたことを証明したい被害者にとっても、痴漢していないことを証明したい冤罪被害者にとっても、車内の防犯カメラ映像があることはプラスになると言えるでしょう。三鷹バス痴漢冤罪事件などは、第一審こそ有罪判決となりましたが、車内の防犯カメラ映像が決め手となって控訴審で逆転無罪となっています。」
「一方で、考えられる課題としては、電車に乗るすべての人が犯罪の有無に関係なく映像に記録されてしまうことから、肖像権が問題となりそうです。人はみな、勝手に自分の姿を防犯カメラに記録され、その画像がいつまでも保管されることには抵抗があるでしょう。ですので、たとえ犯罪が行われたと疑われる際の状況を記録しておく必要があるとしても、その方法は、証拠の確保のために必要最小限度にとどめておくべきです。運用するにあたっては、防犯カメラを設置している車両には、防犯カメラ設置していることを明示したうえで、録画データの保存期間についても1~2週間程度の短期間に限るべきでしょう。」

《 弁護士ドットコムニュース編集部 2017年6月9日(金) 10時09分 配信 》


[1] Tさん
問題点となるのはやはり、肖像権の扱いだと私は考える。たしかに、カメラを設置し、監視することで痴漢は減るかもしれない。しかし、自分がカメラの記録に残るのは強いストレスを生みかね無いのだ。ストレス社会の日本であるから、女性専用車両などに設置を限定するなどの規定が新たに必要だと私は考える。
(142字)

講評

      ・190以上、というルールが守られていません。
      ◎ 評価は0%です。(字数が少なすぎます)


[2] Mさん
電車に防犯カメラを設置して痴漢を防ぐというのは効果的なアイデアかもしれないが、間違って無実の人を痴漢だと誤認してしまうこともあるだろう。そうなると、特に男性は朝から自分はなにもしていないといつでも証明できるようにびくびくと気を張りめぐらせなくてはならなくなる。だんだんと監視社会に近づいていく時代こそが問題である。防犯カメラに頼らずに、いっそ女性用と男性用の電車に分けてしまえばいいのではないか。
(198字)
講評

      ・防犯カメラがある状態で「間違って無実の人を痴漢だと誤認してしまうこと」は無いと思いますよ。それを防ぐための防犯カメラですよ?
      ・男女別に分けるアイディアは評価できますが、監視社会=セキュリティ社会とも言えるので、一概に「監視社会に近づいていく時代こそが問題」とは言えないでしょう。
      ◎ 評価は35%です。

[3] Rさん
映像のデータを安全に保管することができるかどうかが問題だ。映像という証拠は証言などより事件の証拠として絶対のものとして処理されるだろう。しかし、現代の科学技術ではCGなどを使うことで書き換えて捏造することも可能だ。扱えるデータを減らし、第三者がアクセスできないようにすべきだ。そのために、できるだけ保管するデータ量を減らすために2週間程度で古いデータは捨て、セキュリティーを高める必要がある。
(195字)

講評

      ・データのセキュリティに着目した点は評価できます。ただ、防犯カメラの映像を捏造することは、誰に何のメリットがあるか、疑問ですね。
      ◎ 評価は40%です。

[4] Iさん
本当に痴漢の瞬間を映像に収めることはできるのだろうか。痴漢は満員電車で行われることが多い。人が密着した状態だとカメラの死角を探すのも容易だと予想されるので、この対策は痴漢に対する効果が少ないだろう。解決策は、カメラを設置する位置を工夫することだ。どの位置で痴漢が行われる確率が高いのかを分析し、その場所に重点的に設置すれば、カメラに映ってしまうことを恐れて犯行を踏みとどまる人が多くなるのではないか。
(200字)

講評

      ・冒頭から挑戦的な視点ですね。映像に収められるように設置するのだから、その点は心配ないでしょう。設置の位置を工夫する、という考えは、未だ評価できますが。
      ◎ 評価は50%です。

う~~~~ん、今回は「肖像権<防犯」という視点を期待したのですが。。。。
というのは、私達の周囲は既に防犯カメラだらけで、肖像権なんてほとんど無いようなものなんです。
ここで重要なキーワードである「現代社会はリスクとの共存」という文言を出すことが出来るでしょう。