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漢文【重要句形】第40回

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漢文【重要漢字】第39回

 今回も、慣用表現からの出題です。訓みと意味をセットにしてしっかり覚えましょう。

問題 語と訓みの組合せとして適当でないものを、次の①~④の中から一つ選べ。
 ① 然而‐しからば
 ② 率爾‐そつじ
 ③ 就中‐なかんづく
 ④ 何者‐なんとなれば

正解 ①
解説 ①「然而」は「しかりしかうして」と訓みます。第36回で「而」には順接と逆接の両方があるという話をしましたが、この形の場合は逆接で、〈そうであるにもかかわらず〉の意になりますので注意してください。②「率爾」は〈にわかに・あわてて〉、③「就中」は〈とりわけ〉の意です。④「何者」は、理由を引き出す慣用表現で、〈なぜなら〉と訳します。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第39回

 今回は比較形です。さまざまな形があるので一つ一つ覚えていきましょう。

問題 次の文を訓読せよ。
 棄身不如棄酒。

正解 身を棄つるは酒を棄つるに如かず。

解説
 比較形には置き字を用いるものと返読文字を用いるものがありますが、今回は返読文字の方です。「A不如(若)B」で「AはBにしかず」と訓み、「AはBに及ばない」「AよりもBだ」の意となります。A<Bの関係を押さえましょう。本問の文は前漢の説話集である『説苑(ぜいえん)』にある斉の宰相・管仲の言葉です。「お酒を飲んで失言し、身を滅ぼことになるよりも、酒をやめた方が良い」と、桓公からの酒の勧めを断りました。どこぞの政治家に聞かせてやりたい言葉です。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要漢字】第38回

 今回も慣用表現に関する問題です。前回も出てきましたが、「是」は訓みかたに注意してください。

問題 語と訓みの組合せとして適当でないものを、次の①~④の中から一つ選べ。
 ① 於是‐ここにおいて
 ② 是以‐これをもって
 ③ 不者‐しからずんば
 ④ 然則‐しからばすなはち

正解 ②
解説 ②「是以」は「ここをもつて」と訓みます。〈こういうわけで・だから〉の意です。ひっくり返して「以是」だと、「これをもつて」と訓み、〈これによって〉の意になりますので注意してください。①「於是」は文頭に置かれ、接続詞として〈そこで〉の意で用いられます。③「不者」は、前の内容を受けて、〈そうでないならば〉の意になります。④「然則」は〈そうであるからには〉の意です。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要漢字】第37回

今回からは、慣用表現から出題します。特殊な訓みをしますので、意味とセットにしてしっかり覚えてください。

問題 語と訓みの組合せとして適当でないものを、次の①~④の中から一つ選べ。
 ① 所謂‐ゆゑん
 ② 以為‐おもへらく
 ③ 若是‐かくのごとし
 ④ 聞道‐きくならく

正解 ①
解説 ①「所謂」は「いはゆる」と訓みます。〈世に言うところの〉の意です。「ゆゑん」と訓むのは「所以」ですね(〈理由・手段〉の意)。②「以為」は、たいていは文頭に置かれ、〈思うことには〉と訳します。③「若是」は「如此」とも表記します。また、仮定の「則」を伴って「若是則」とあるときは、「かくのごとくんばすなはち」と訓みます。④「聞道」は〈聞くところによると〉の意です。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第37回

 今回も前回から引き続き累加形を扱います。限定と反語を組み合わせた形も累加になることを押さえておいてください。

問題 次の文を訓読せよ。
 王如用予、則豈徒斉民安、天下之民挙安。 ※ここでの「如」は「もし」と訓む。

正解 王如し予を用ゐば、則ち豈に徒に斉の民安きのみならんや、天下の民挙げて安からん。

解説
 限定の副詞と反語の疑問詞「豈」を組み合わせると、「~だけだろうか。いや~だけではない」と累加の意味になります。前回も触れましたが、限定の副詞の訓みは「ただに」と変わりますので注意してください。本問の文は『孟子』にある一節で、「王が私を用いてくれたならば、斉国の民だけでなく、天下の民がみな安らかに生活できるだろう」と、孟子のなみなみならない自信がうかがわれます。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要漢字】第36回

 今回は「而」に関する問題です。意味的には、接続詞と置き字の違いよりも、順接と逆接の違いの方が重要ですので、しっかり判別してください。

問題 次の文の中から、逆接で「而」が用いられているものを学一つ選べ。
① 吾十有五而志于学。
② 学而習之、亦不説乎。
③ 士志於道而恥悪衣悪食者、未足与議也。
④ 既老而衰。

正解 ③
解説 「而」には順接と逆接の両方の意味があります。接続詞の場合は「しかして」「しかるに」と訓み分けますが、置き字の場合は訓みとしては出てきませんので注意してください。③は解釈すると、「士人で道に志しているのに粗末な衣食を恥じるような者は、ともに議論するに値しない」となります。「志於道」と「恥悪衣悪食」が反対の内容ですね。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第36回

 今回は累加形からの出題です。限定形を否定すると累加形になりますが、訓みかたが変化しますので注意してください。

問題 次の文を訓読せよ。
 凡法術之難也、不独万乗、千乗亦然。 ※「万乗」は大国、「千乗」は小国の意。

正解 凡(およ)そ法術の難(かた)きや、独り万乗のみならず、千乗もまた然(しか)り。

解説
 限定形で用いる副詞と否定の「不」を組み合わせると累加形となり、「~だけでなく」の意になります。「不独~」はそのまま「ひとり~のみならず」と訓みますが、「ただ」と訓む「唯」などを用いる場合は「ただに~のみならず」と訓みが変わりますので注意してください。本問の文は『韓非子』にある一節で、法で治めることが難しいのは大国(万乗)も小国(千乗)も同じだと述べられています。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要漢字】第35回

 今回が「すなはち」と訓む漢字のラストです。第31回まで戻って、それぞれの漢字の意味を例文と合わせて確認しておいてください。

問題 次の文の空欄に入る漢字として適切なものを一つ選べ。
 今日不雨、明日不雨、( )有死。 ※「不雨」は〈雨ふらず〉と訓む。
① 即 ② 乃 ③ 則 ④ 輒

正解 ①
解説 「即」は、もとは〈くっつく〉を意味し、そこから、〈すぐに・とりも直さず〉の意で用いられます。本問の文は、「漁夫の利」の語源となった『戦国策』にある一節で、食べられまいと貝殻を固く閉じた貝に対して鳥が言った言葉です。解釈すると「そんなふうに口を閉じていて、今日も明日も雨が降らなければ、とりも直さずお前は死んでしまうよ」、仮定の「則」よりも強い意味が込められています。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第35回

 今回は限定形を扱います。副詞と終助詞を用いますので、それぞれしっかりと覚えてください。

問題 次の文を訓読せよ。
 直不百歩耳。是亦走也。 ※「直」は「唯」に同じ。

正解 直だ百歩ならざるのみ。是れも亦走(に)ぐるなり。

解説
 限定形に用いる副詞としては、「ただ」と訓む「唯」「惟」「徒」「特」などと、「ひとり」と訓む「独(獨)」の二種類があります。また、文末には終助詞として「耳」「而已」などを置き、「のみ」と訓みます。本問の文は、「五十歩百歩」の語源となった『孟子』の一節です。五十歩だろうと百歩だろうと敵を見て逃げたことには変わりません。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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