第24回【解答】

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【問題】

「世のつねの、うちつけの、けさうびてなども言ひなさず、世の中のあはれなることどもなど、こまやかに言ひ出でて」の「けさうびて」に漢字を当てるとしたらどれが最も適当か選べ。
(関西学院大)

(1) 懸想びて
(2) 化粧びて
(3) 顕証びて
(4) 仮相びて
(5) 見証びて


【解答】


「けさうぶ」というのは、「想いをかけているように振舞う」こと。
ここでは「好色めいた様子をする」ことを意味している。
その場合、漢字では「懸想」と書く。

よって正解は(1)「懸想びて」。
ゴロの確認を必ずしておこう。

また、恋文のことを「懸想文(けさうぶみ)」というので、こちらも覚えておこう。


全体の訳は、
「世間の男にありがちな露骨な好色めいた物言いなどもしないで、世の中の無常のことなどをしみじみと語って」

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