第6回【解答】

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【問題】

括弧の中の語の現代語訳として正しいものを選べ。
(センター試験・改)

「いかにせん、いかにせん」と(あから目もせず)、つと添ひつつ嘆くよりほかのことなし。

(1) よそ見もしないで
(2) 泣きはらすことなく
(3) 一睡もしないで
(4) 注視することもなく
(5) 周りの目も気にしないで


【解答】


「あからめ(傍目)」は名詞で、意味は、

1.わき見
2.浮気

この問題では、1の「わき見(≒よそ見)」の意味で、「よそ見もしないで」の(1)が正解。

文脈次第では「あから目」のもう一つの意味である「浮気」の可能性もあるが、選択肢にないので選べない。

逆に言うと、他の選択肢は文脈的にはいかにも当てはまりそうな意味をもっているが、「あから目」という単語の意味に反しているので正解にはなりえない。

この問題はセンター古文の過去問だが、正答率はわずか25%程度。
特に(5) の「周りの目も気にしないで」を選んだ人が35%と多いが、単語の意味を無視して勝手な解釈をしてはいけない。

「単語+文法」という確実な知識を前提とした読解の仕方を徹底してほしい。

ちなみに「あからめ(傍目)」の反対の意味をもつ古語の動詞は「まもる(目守る)」で、意味は「目を離さず見つめる」。
ゴロゴ007番の「あからめ」と469番の「まもる」もチェックしておこう!

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ゴロはCDも活用して覚えれば、さらにスピードアップだ!