第75回【解答】

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【問題】

「名だにもよも残らじ」を口語訳せよ。
(静岡大学)


【解答】

正解は、「名前さえもまさか(決して)残るまい」

品詞分解すると、

「名/だに/も/よも/残ら/じ」

となる。

副助詞「だに」はここでは類推の用法なので、「〜さえ」と訳す。

「よも〜じ」は「まさか(決して)〜まい」

2つとも『古文単語ゴロゴ』に掲載されている重要語だ。

助動詞の「じ」は、打消推量打消意志の2つの意味があるが、どちらも「〜まい」と訳しておけば大丈夫。


さて、この時期にまだ古文文法の知識が完璧ではない人は、今すぐに『古文文法ゴロゴ』をやるべし!
試験が終わってから泣くことのないように文法は完璧にしておこう。

古文の成績が伸びない原因の半分は「文法の勉強が甘いから」だ。
昨年も、年末年始に『古文文法ゴロゴ』『古文単語ゴロゴ』だけやって、センター古文で高得点を取った生徒がいた。
(センター古文は文法と単語の知識だけで、半分取れるのだ!)

読解の勉強もいいが、土台がないのにただ演習だけやっても結果は同じ。

古文の基本は「文法」と「単語」
そのうえで「読解」することを忘れないようにしよう。

ちなみに今でも板野は古文を読解するときに、問われている部分の前後は絶対に「品詞分解」をする。
プロの予備校講師でも、必ず品詞分解して文法的なアプローチをおろそかにしないのだ。でないと読み間違いをしてしまう。
それくらい文法は大切なのだ。
文法命!

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上位大対策の演習は『極める古文』で! 板野先生の音声解説も付いてくる!!