第93回【解答】

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【問題】

空欄には「き」を活用させた語が入る。正しく活用させて答えよ。
「君や来(  )我や行きけむ思ほえず夢かうつつか寝てかさめてか」
(学習院大学)


【解答】

正解はズバリ「し」だ!
上に係助詞「や」があるので、ここは係り結びの法則が成り立っていて、結びは連体形になる。
過去の助動詞「き」の連体形は「し」なので、ズバリこれが正解だ。

ちなみにカ変「来(く)」と過去の「き」の連体形「し」との組み合わせは特殊で、「来」の未然形にも連用形にも「し」が付く。
つまり、「来し」は「こし」とも「きし」とも読めるということだ。

過去には「来し」の2通りの読みを出題した大学もあったので、上位大学を狙っている人は十分気をつけよう。
『古文文法ゴロゴ』P18で必ず確認しておこう。

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