前置詞を含む熟語の考え方(3)

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今回の問題は、実は2問とも同じ前置詞が入ります。

その答えは in です。


in が持つイメージは、「輪でくくった範囲内」です。
そのため、よく「〜の中で」のように訳されます。

この「範囲内」というイメージを、いかに広げられるかがポイントです。

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■問1■
He is now absorbed in music.
「彼は今、音楽に夢中になっている。」

be absorbed in O
「Oに夢中になる」

「範囲内」に入って、「没頭」という意味になります。

「没頭」のその他の表現
be buried in O
bury oneself in O
「Oに没頭する、ふける」

be engaged in O
engage oneself in O
「O(仕事などに)従事・没頭している」

be lost in O
lose oneself in O
「Oに夢中になる」

be wrapped (up) in O
「Oに夢中になっている」

indulge (oneself) in O
「O(快楽・趣味など)にふける」

※「没頭」で「自らをささげる」という意味の場合は、to を用いる。
devote oneself to O
be devoted to O
「O(仕事など)に身を捧げる、Oを熱愛する」

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■問2■
I have confidence in your ability.
「私はあなたの能力を信頼している。」

「範囲内」に入って、「信じる対象」という意味になります。

信じる対象のその他の表現
We believe in God.
「我々は神の存在を信じている。」

I believe in you.
「私はあなたの人柄を信じています。」

I don't believe in marriage.
「私は結婚の価値など信じません。」

I have no belief in computers.
「私はコンピューターなんて信用しない。」

I trust in you to persuade him.
「あなたなら彼を説得してくれるものと信じています。」

She is confident in herself.
「彼女は自信を持っている。」

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今回は前置詞「in」について取り上げてみました。

前置詞の in は、「範囲内」=「没頭」「信じる対象」というイメージを覚えておきましょう。

また、今回は触れませんでしたが、「参加」「従事」という内容も「範囲内」から広がる in のイメージとなりますので、合わせて頭にいれておいてくださいね。

それでは次回もお楽しみに。

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