騎をして皆馬を下りて歩行せしむ。
「令」は「使」とともに使役形で用います。「使(令)AB」の形で、「AをしてB(せ)しむ」と訓みます。Aが使役の対象、Bが動詞ですね。
ただし、問題の文では、「下」「歩行」と動詞が2つあることに注意してください。
このような場合、1つめの動詞には助動詞「しむ」を付けず、「AをしてB1してB2せしむ」と訓みます。
ですので、問題の書き下し文は「騎をして皆馬を下りて歩行せしむ。」となります。
使役が2つの動詞にかかる形は、センター試験でも出題されていますので、覚えておいてください。