正解は「善は顕(あら)はれざるは無く、悪は章(あき)らかならざるは無し。
「無」「不」という2つの否定語を重ねていますので、二重否定ですね。
とりわけ「無」が上にくる場合は、「〜しないものはない」ということですので、〈強い肯定〉となります。
問題の文は、「善は必ず世に現れるし、悪も必ず世に明らかとなる」と解釈できます。
なお、「非」が上にきて「非無」「非不」という形をとる場合は、「〜がない(〜しない)わけではない」で〈弱い肯定〉となります。 ☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」p164に掲載されています。