■正解■

悪は之を除かざるを得ず。

■解説■

「不得」「〜するを得ず」と訓み、「〜することができない」という意味ですが、「得」を挟む形で「不」を重ねると「〜せざるを得ず」と訓み、「〜しないわけにはいかない」という意味になります。

助動詞や助詞を挟む形の二重否定は、前回の「不可不」、今回の「不得不」のほかに、

「不能不(〜せざるあたはず)」
「不敢不(あへて〜せずんばあらず)」

があります。

いずれも〈強い肯定〉ですので、覚えておきましょう。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。