【解答・解説】
正解は⑤の「完了の助動詞」。
前回の「れ」に引き続き、今回は「る」の識別問題です。
ここでの「る」は、「給へ」という「エ段」に接続していることが最大のポイントです。
「エ段＋ら・り・る・れ」＝完了の助動詞「り」、という大原則により、正解は⑤の「完了の助動詞」となります。
この完了の助動詞「り」の接続はは、正確には「サ変の未然形と四段の已然形に接続する」になります。
サ変の未然形は「せ」＝「エ段」です。
さらに四段動詞の已然形も、すべて「エ段」になります。
そこでこれらをまとめて、「エ段に接続する」と覚えてしまいましょう。
特に四段動詞「給ふ」との組み合わせで頻出するので、「給へら・給へり・給へる・給へれ」の形に慣れておくと良いでしょう。
この形の場合、「給へ」は四段動詞の已然形で「尊敬」、「ら・り・る・れ」はすべて完了の助動詞「り」の活用したものになります。
｢給ふ」に関しては『新・ゴロゴ古文単語』274ページに詳しい説明があるので、必ず確認しておきましょう。