【解答・解説】
「かは」「やは」という語を見たらすぐに反語と判断しましょう。
反語の訳の基本は「〜だろうか、いや〜ではない」ですが、共通テストでは文意的に反語と判断して解答する場合が多いです。
ここでは@が正解。
「いったい何になろうか」の後に、「いや何にもならない」が省略されている形です。
Aの「どうしたものだろうか」は疑問にすぎず、その場合に対応する古文は「いかにせむ」なので×。
BとCは反語的内容ですが文意がまったく合いません。
反語の語句としては「いかが(は)せむ」が大切で、「どうしようか、どうしようもない」と訳します。
反語は要するに否定なので、結論的に「〜ない」という方向のものを選ぶのがポイントです。
たとえば、「雨やは降らむ」というのは、要するに「雨は降らない」ということが言いたいのです。
口語訳としては、「どうして雨が降ることがあろうか」。
文末が「〜か。」となっていても、文意として否定的な内容になっているものは、反語と判断できるようにしておきましょう。