【解答・解説】

正解は(3)の「仕方がない気がして」

「かひなし」は「甲斐なし」と漢字をあて、「無駄だ、価値がない」の意味。
今でも「生きている甲斐がない」=「生きていても無駄だ」という感じで使うことがあります。

この文脈では、旅する作者が激しく波風の打ち寄せる海岸を通り過ぎながら「かひなきここち」がした、という文脈から、「(何を言っても)仕方がない」という(3)が正解。

他の選択肢もそれなりに文脈的に合うように思えますが、あくまでも辞書的な意味が前提。
「あてどない」「危険で不安」「泣きたい」など、「かひなし」の意味からあまりに離れた意訳になっているものは×です。