【解答・解説】

(2)の「興ざめに思うであろう」が正解。

形容詞「すさまじ」は、現代語の印象とは違う語なので気をつけましょう。

現代語では「すさまじい戦いだった」などのように、程度のはなはだしい様子を表しますが、古語では期待が裏切られた場合の不調和な感じを表し、「興ざめだ、殺風景だ」などと訳します。
ここでは、(2)の「興ざめに思うであろう」が正解。

文中にある「むに」の箇所は文法的に大切で、ここでの「む」は仮定の意味。
「むに」は「〜としたら、それは」と訳します。

助動詞「む(ん)」は、

1.推量
2.意志
3.適当
4.勧誘
5.仮定
6.婉曲

の6つの意味があり、その識別はもちろん入試頻出です。

ゴロで、
「水滴かかってエーン【す(推量)・い(意志)・てき(適当)・か(勧誘)・かって(仮定)・えーん(婉曲)】」
と覚えましょう。
特に「むに・むには・むは・むも・むこそ」の形のときは仮定と覚えておきましょう。

また、「む」の活用と、「む = ん ≒ むず = んず」の関係も重要です。