今回は、これまで見てきた「幅広い指示語」「AではなくB構文」「要約・言い換えの接続語」「Aとは構文」という、「攻略アイテム10」に基づく4つの解法公式についておさらいしたいと思います。

 

1‐幅広い指示語

指示語の中でも「このように」「そういう」といった〈幅広い指示語〉は、そこまで述べてきた具体的な内容をまとめて、次の論を展開していく働きをしています。ですので、段落の終わり、あるいは次の段落の冒頭にある〈幅広い指示語〉の後には筆者の「言いたいこと」が述べられていますので、確実にマーク・線引きしましょう。解答に直結します。

 

2‐AではなくB構文

対立する内容をいったん否定してから、「言いたいこと」を述べるというのは、日本語としての一つのリズムです。ですので、「~ではなく(ではない)」と否定した後の内容はプラスの価値観となります。「ではなく(ではない)」に波線を引いたうえで、その後の記述に線引きし、プラスのマークをつけましょう。これも解答に直結します。

 

3‐要約・言い換えの接続語

「つまり」「言い換えると」などの接続語の前後は、同じ内容が述べられています。ただし、具体→抽象の関係になっている場合と、抽象→具体の関係になっている場合とがありますので、しっかりと見極めてください。筆者の「言いたいこと」としてより重要なのは、抽象の方です。

 

4‐Aとは構文

「とは」は言葉の定義をする働きをします。筆者は論の展開に必要で定義をするのですから、定義された言葉は当然キーワードです。「Aとは」のAにあたる語句をマルで囲み、プラスのマークを付けましょう。それとともに、「とは」の後に書かれている説明の部分にも線引きをして、内容をしっかりと押さえましょう。

 

これらの解法公式は、共通テストの選択問題から国公立二次の選択問題まで、どんな問題にも通用します。それはこれまでずっと述べてきたように、「日本語の運用のしかた」に基づくからです。「攻略アイテム10」は、「日本語の運用のしかた」に基づいて、文章の濃淡を〈見える化〉するものでした。

ですので、まずは「攻略アイテム10」を使いこなして、本文にマーク・線引きすることを目標としてください。そのうえで、問題の解き方をマスターしていくことになりますが、『新ゴロゴ現代文〈基礎~必修編〉〈共通テスト編〉』では、ここで紹介した4つ以外の解法公式についても、例題を交えて徹底的に解説していますので、何周もして使いこなせるようにしてください。

次回からは、現代文の攻略において必要なもう一つの要素である「語彙力」について説明していきたいと思います。