2017年5月6日
実践「ニュース小論文」第3回
前々回の課題に関して非常に多くの皆様が答案を送って下さいました。
まことにありがとうございます。
本日はその中から、私が気づいた点を述べさせて頂きます。
また優良答案を1点、御紹介させて頂きます。
前々回課題の講評
- 「200字以内」という設定の場合、「190字以上200字以内」で書くことが最低条件です。出来れば195~200字にしてほしいくらいです。しかし150~180字の方が、結構いらっしゃいました。
- 「200字以内」という設定なのに、「208字」や「212字」そしてなんと「260字」の方までいらっしゃいました。字数が少ないよりも、オーバーする方が大問題です。
- 「です・ます調」で書いている人がいました。小論文答案は「だ・である調」です。
- 「最初に1マス空ける/段落分けをする/原稿用紙の端の句読点は、マス目の中に入れる」これらは全て、通常は301字以上の場合になります(例外もあります)。200字以内の場合は「最初に1マス空けない/段落分けをしない/原稿用紙の端の句読点は、次の行のマス目に入れる」のです。
- 今回、ユナイテッド航空内部の改善策しか書かれておらず、一般化されていない答案を書かれる方が、多くいらっしゃいました。問題の注釈で一般化して欲しいと強くお願いしたにも関わらず、多くの人が出来ていませんでした。
- 「引きずり出す」を「引きづり出す」にしていた方が多かったです。
- 「筆舌に尽くしがたい」「言語道断である」「宥恕し難い」等々、大げさで難しい表現を用いる方が多くいらっしゃいます。こうした表現は、実は書けば書くほど低評価につながるのです。大学入試小論文でこうした表現を使うことは、いわば「りんごの皮を日本刀で剥くような行為」なのです。大学入試小論文とは、平易な表現で淡々と書かねばならないのです。
- 「繋がる」を「繁がる」と書く方も、多くいらっしゃいました。また、「範疇」を正しく書けていない方もいらっしゃいました。これも上記と同様なのですが、難しい漢字を敢えて使うメリットなど、どこにもないのです。仮に正しく書けていたとしても、採点官はやはり「りんごの皮を日本刀で剥くような行為」としか捉えてくれません。
前々回課題の答案紹介および今回の出題
さて、それでは優良答案を御紹介いたしましょう。
そのあとに、今回の出題があります。
奮って投稿してください。