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漢文【〈重要漢字】第16回

 今回は、意外な意味をもつ漢字を取り上げます。熟語とともに覚えておきましょう。

問題 次の①~⑤の熟語に含まれる「道」の中で、意味の異なるものを選べ。
① 道理 ② 報道 ③ 柔道 ④ 道徳 ⑤ 道程

正解 ②
解説 「道」には、〈みち〉から派生して、〈みちすじ〉〈したがうべきみち〉などの意味がありますが、これに加えて、〈言う〉という意味があることも覚えておいてください。この意味で用いられている熟語は②「報道」です。③「柔道」の「道」(こちらは〈したがうべきみち〉)とは意味が違うことに注意してください。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第16回

 疑問形について、今回からは「何」と副詞を組み合わせた形を見ていきます。特に「何如」と「如何」は混同しやすいので注意してください。

問題 次の文を訓読せよ。
 其為人何如。

正解 其の人と為りは何如。
解説 「何如」も「如何」もともに「いかん」と訓みますが、「何如」はどのようであるかと状態を問い、「如何」はどうすれば良いかと方法を問う場合に用います。本問では、「何如」を用いて、その人の人柄はどうですかと問うているわけです。なお、「為人」は頻出ですので熟語として覚えておきましょう。「ひととなり」と訓み、人柄・性格の意です。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要漢字】第15回

 今回は、頻出の、複数の読みのある漢字です。まずは品詞を確定してください。

問題 次の①~③における「之」の読みをそれぞれ答えよ。
① 得罪亡之燕。
② 知之誰乎。
③ 今之学者為人。

正解 ① ゆく ② これ ③ の
解説 「之」は、動詞として「ゆく」、指示代名詞として「これ」、格助詞として「の」と訓みます。①は、「燕」という国名が客語(目的語)としてありますので、動詞「ゆく」と判定できます。②は動詞「知」の客語なので指示代名詞「これ」、③は名詞「今」と名詞「学者」を結んでいるので格助詞「の」です。文における品詞から考えましょう。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第15回

 今回も疑問詞「安」の訓みかたについて問います。述語となる動詞から判断してください。

問題 次の文を訓読せよ。
 汝安不読書。

正解 汝安くんぞ書を読まざる。

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漢文【重要漢字】第14回

 今回は意外な読みかたをする漢字を取り上げます。とはいえ頻出ですので覚えておいてください。

問題 次の文における「宜」の読みを答えよ。
 牡丹之愛宜乎衆矣。

正解 むべなり(むべなるかな)
解説 「宜」は再読文字(よろしく~すべし)として学習していると思いますが、もう一つ、形容動詞として「むべなり」という訓みを覚えておいてください。〈もっともだ〉の意です。本問では、「宜」の下に置き字の「乎」がありますので、詠嘆形で「むべなるかな」と訓みます。書き下しは「牡丹を之れ愛するは宜なるかな衆(おほ)きこと」、解釈は「牡丹を愛する人が多いのももっともだなあ」です。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第14回

 今回は疑問詞の「安」についての問題です。前回までの「何」と同じく、問う内容によって訓みかたが変化しますので、しっかり見極めてください。

問題 次の文を訓読せよ。
 沛公安在。

正解 沛公は安にか在る。
解説 疑問詞の「安」は、理由を問う場合は「いづくんぞ」、場所を問う場合は「いづくにか」と訓みます。本問では、述語となる動詞が「在(ある)」ですので、沛公はどこにいるのかと、場所を問うていると解釈できます。ちなみに、「沛公」とは漢の初代皇帝となる劉邦のこと。『史記』の「鴻門の会」と呼ばれる場面に出てくる一文です。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要漢字】第13回

 今回は、久しぶりに多くの読みのある漢字からの出題です。品詞にも注意してください。

問題 「徒」の読みとして適当でないものを一つ選べ。
① ただ ② いたづらに ③ かち ④ ともがら ⑤つれ

正解 ⑤
解説 「徒」は、①「ただ(~のみ)」という限定形の用法が最も重要です。副詞としては②「いたづらに」という訓みもあります(むなしくの意)。名詞としては、③「かち」の訓みは〈徒歩〉の意味で古文でも出てくるでしょう。〈仲間〉の意味の場合は④「ともがら」と訓みます。『徒然草』は当て字であって、⑤「つれ」の訓みはありません。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第13回

今回も「何」の訓みかたを問います。問うている内容から判断してください。

問題 次の文を訓読せよ。
 汝将何之。

正解 汝将に何くにか之く。
解説 ポイントは「之」で、ここでは動詞で「ゆく」と訓みます(指示語の「これ」と訓んだら、述語となる動詞がなくなってしまいます)。だとすれば、問う内容は「どこに」行くのかという場所でしょう。この場合の訓みは「いづくにか」です。また、「将」は再読文字ですね。短文の中に多くの要素が含まれていますので、1つ1つ理解しながら訓読してください。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要漢字】第12回

 今回も現代語とは異なる読みをする漢字を取り上げます。意味の違いにも注意してください。

問題 「勝」の読みに留意して次の文を訓読せよ。
穀不可勝食也。

正解 穀勝げて食らふべからざるなり。(穀食らふに勝ふべからず。)
解説 「不可勝A」の形で覚えてください。2通りの訓み方があって、「勝」を副詞として訓む場合は「あげて~すべからず」、動詞として訓む場合は「~するにたふべからず」です。〈全ては~しきれない〉という意を表わします。本問の文は、穀物は(多すぎて)全ては食べきれない、と解釈できます。「あげて」「たふ」両方の訓みを覚えておいてください。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第12回

問題 次の文を訓読せよ。
 汝何不学乎。

正解 汝何ぞ学ばざるか。
解説 前回は「子何学」でしたので、お前は何を学ぶのかと、学ぶ対象を問うていました。しかし、今回は述語が「不学」ですので、何を学ばないのかと問うのは不自然でしょう。ここは、なぜ学ばないのかと、理由を問うているととるべきです。理由を問う場合は「なんぞ」と訓みます。文末に「か」を付けてください。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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