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ゴロゴ漢文
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カテゴリー:共通テスト「漢文・重要句形」小テスト 記事一覧

漢文【重要句形】第21回

漢文・重要句形テストは、今回から反語形へと入っていきます。訓読はもちろん、訳し方にも注意してください。

問題 次の文を反語で訓読し、解釈せよ。

 誰知烏之雌雄乎。

正解

訓読 誰か烏の雌雄を知らんや。

解釈 誰も烏の雌雄の区別がつかない。

解説

 疑問と反語では文末の形が違うことに注意してください。疑問では「終止形+や」あるいは「連体形+か」ですが、反語の場合は「未然形+ん+や」となります。送り仮名に「ン」とあれば反語で間違いありません。ちなみに、問題のこの文は『詩経』にある一節で、善悪や物事の是非は簡単には判別できないことを比喩的に表現しています。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第20回

 今回も、「何」と副詞を組み合わせた疑問形からの出題です。訓みと意味をセットにして頭に入れてください。

問題 次の文を訓読せよ。
 何以明其然也。

正解 何を以て其の然るを明らかにするや。
解説 「何以」は「なにをもつて」と訓み、「どのようにして」「どのような点で」と理由を問います。「以」は手段や理由を表し、「以A」で「Aによって」の意です。「何以」はこれが倒置されていると考えれば良いでしょう。また、「何以」と「也」が呼応していますので、「也」は疑問の終助詞として「や」と訓みます。どうやってそれが正しいことを証明するのか、という意味です。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第19回

 今回も、「何」と副詞を組み合わせた疑問形からの出題です。訓みと意味をセットにして頭に入れてください。

問題 次の文を訓読せよ。
 何為不去也。

正解 何為れぞ去らざるや。
解説 「何為」は「なんすれぞ」と訓み、「どうしてか」と理由を問います。本問では、「何為」と「也」が呼応していますので、「也」は疑問の終助詞として「や」と訓みましょう。『論語』にある、孔子がある婦人に問うた言葉です。その婦人は、「(虎に家族は食われたけれど)苛政がないからだ」と答えます。故事成語「苛政は虎よりも猛し」の由来となった話です。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第18回

 前回まで見た「何如」「如何」以外にも、「何」と副詞を組み合わせた疑問形はあります。今回からはそれらについて見ていきます。

問題 次の文を訓読せよ。
 浮生若夢、為歓幾何。

正解 浮生は夢のごとし、歓びを為すこと幾何ぞ。
解説 「幾何」は、「いくばくぞ」と訓み、「どれほどか」と程度を問います。本問は李白の漢詩『春夜宴桃李園序』にある一節です。「若」は「ごとし」と訓んで比況形。はかない人生は夢のよう(に短いもの)であり、歓んでいる時間などどれほどあろうか、と解釈できます。人生の短さが巧みに表現されていますね。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第17回

 前回は「何如」でしたので、今回は「如何」です。両者を訳し分けられるようにしてください。

問題 次の文を訓読せよ。
 朋友之際如何。

正解 朋友の際は如何せん。
解説 「如何」は、どうすれば良いかと方法を問うときに用います。「(いかん)せん」と送り仮名をしてください。「朋友」とは友人のこと。友人との交際はどのようにすれば良いでしょうかと問うているわけです。なお、問う対象が一字の場合は、「如○何」と間に挟みます。「如礼何」ならば、「礼を如何せん」です。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第16回

 疑問形について、今回からは「何」と副詞を組み合わせた形を見ていきます。特に「何如」と「如何」は混同しやすいので注意してください。

問題 次の文を訓読せよ。
 其為人何如。

正解 其の人と為りは何如。
解説 「何如」も「如何」もともに「いかん」と訓みますが、「何如」はどのようであるかと状態を問い、「如何」はどうすれば良いかと方法を問う場合に用います。本問では、「何如」を用いて、その人の人柄はどうですかと問うているわけです。なお、「為人」は頻出ですので熟語として覚えておきましょう。「ひととなり」と訓み、人柄・性格の意です。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第15回

 今回も疑問詞「安」の訓みかたについて問います。述語となる動詞から判断してください。

問題 次の文を訓読せよ。
 汝安不読書。

正解 汝安くんぞ書を読まざる。

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漢文【重要句形】第14回

 今回は疑問詞の「安」についての問題です。前回までの「何」と同じく、問う内容によって訓みかたが変化しますので、しっかり見極めてください。

問題 次の文を訓読せよ。
 沛公安在。

正解 沛公は安にか在る。
解説 疑問詞の「安」は、理由を問う場合は「いづくんぞ」、場所を問う場合は「いづくにか」と訓みます。本問では、述語となる動詞が「在(ある)」ですので、沛公はどこにいるのかと、場所を問うていると解釈できます。ちなみに、「沛公」とは漢の初代皇帝となる劉邦のこと。『史記』の「鴻門の会」と呼ばれる場面に出てくる一文です。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第13回

今回も「何」の訓みかたを問います。問うている内容から判断してください。

問題 次の文を訓読せよ。
 汝将何之。

正解 汝将に何くにか之く。
解説 ポイントは「之」で、ここでは動詞で「ゆく」と訓みます(指示語の「これ」と訓んだら、述語となる動詞がなくなってしまいます)。だとすれば、問う内容は「どこに」行くのかという場所でしょう。この場合の訓みは「いづくにか」です。また、「将」は再読文字ですね。短文の中に多くの要素が含まれていますので、1つ1つ理解しながら訓読してください。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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漢文【重要句形】第12回

問題 次の文を訓読せよ。
 汝何不学乎。

正解 汝何ぞ学ばざるか。
解説 前回は「子何学」でしたので、お前は何を学ぶのかと、学ぶ対象を問うていました。しかし、今回は述語が「不学」ですので、何を学ばないのかと問うのは不自然でしょう。ここは、なぜ学ばないのかと、理由を問うているととるべきです。理由を問う場合は「なんぞ」と訓みます。文末に「か」を付けてください。

☆今回扱った句形は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。

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