今回の問題は、センターで実際に出題されたものです。語彙問題は共通テストでも引き続き出題されていますので、漢字力の強化を図ってください。

問題 次の文における「竟月」の意味として最も適当なものを、①~⑤の中から一つ選べ。
 日行百余里、竟月不疲。
① 月がかたむく ② 月明かりを頼る ③ 夜通し駆ける 
④ 年月を費やす ⑤ ひと月がすぎる

正解 ⑤
解説 「竟」は、動詞として「おふ」と訓み、〈終える〉の意です。本問では、「竟月」で〈月を終える〉ということですが、手前に「一日に百里ほど行くとあります」ので、ここでの「月」は「日」に呼応して〈ひと月〉の意と考えられます。よって⑤「ひと月がすぎる」が正解です。なお、「竟」は副詞として「つひに」と訓みますので、こちらの訓みも覚えておいてください。

☆今回扱った漢字は、『新・ゴロゴ漢文』巻末「虎の巻」に掲載されています。