正答率は50%

正解発表!

 

6  「る」は存続、「に」は断定

 

「思へる」の「る」は、「エ段+る」なので、完了・存続の「り」の連体形。ここでは「存続」しか選択肢にないので、5か6に絞る。

 

上に心情語の「思へ」があるからと言って、自発!と単純に考えないこと!

ここの「思へ」は、四段動詞の已然形。

 

「にや」の「に」は断定の助動詞「なり」の連用形。「にや」の下には「あらむ(ん)」が省略されている。

   

直前の「る」が連体形なので、「に」は完了ではなく、断定。

 

「にぞ・になむ・にや・にか・にこそ」のように、係助詞を伴う場合の「に」は断定である場合が圧倒的に多い。

正解できた人は、なんでこの問題ごときで正答率が低いの?と疑問でしょう。

一方、不正解の人は、いつまで経っても間違えるのです。

 

つまり、この問題は文法力を試すのに、大学入試の出題者にとってもっともオイシイ問題の一つなのです。

 

ちなみに文法ゴロゴの該当ページは、P44とP40です。

間違えた人は、すぐさま復習です。