○克宏

こんにちは、一年間の浪人生活を経て九州大学に合格したものです。
まず現役の話ですが、受けた大学は全て落ちました。

全て落ちた後、何が駄目で落ちたのか考えました。しかし、これといった答えは見つからず、全落ちのショックもあり、家に閉じこもってしまいました。
そんな時、好きだった漫画の新刊を買いに行くため久しぶりに家を出て、本屋に行ったのですが、偶然通りかかった受験参考書コーナーに、大々的に板野先生の「勉強の鬼原則」が置かれてありました。

それを見た僕は足を止め、手に取りました。
というのも、以前からその本のことは、友人が持っていたので知っていたのですが、自分には必要ないと思い、買ってませんでした。(ちなみにその友人は現役で医学部へ合格)手に取った僕は一気に読みました。
「ああ、だから自分は落ちたのか。早くこの本を買っておけば。」そう思った僕は漫画代のお金を全て「勉強の鬼原則」に使い、家に帰った僕は、もう一度「勉強の鬼原則」を読み返しました。

セルフレクチャー、夏休みの過ごし方、復習の意義、全てが僕の勉強に対する従来の考えを木っ端微塵にしてくれました。その本と出会った僕はそこから快進撃を続けます。
3月いっぱいまでは通っていた学校の教室が使えたので、受験が終わり同級生のいない学校で4月に入るまで一人で通い続けました。

板野先生の勉強方法を早く実践してみたかったのです。鬼原則による勉強法、特にセルフレクチャーは全ての教科に威力を発揮し、予備校生活が始まっても毎日行いました。

おかげで成績はうなぎ登り。12月には偏差値は70を目前にしていました。しかし、受験の鬼門ともいえるセンター試験は甘くありませんでした。
易しかった国語は9割取れたものの、できなかった科目を引きずったため、国語以外の科目は浪人中で受けた模試の各科目の最低点を全て下回るものでした。

完全に自分への過信が招いた悲惨な結果でした。しかし、僕は前を向き続けていました。僕は浪人する前にある決意をしていたからです。

「浪人するけど国立しか受験しない。」

現役全落ちしたなら浪人はワンチャンスを物にしてやろう。
そういう思いがありました。当然、周りからは反対されました。

でも、僕には一年間、ご飯を食べながらも勉強した勉強量と、そしてなにより板野先生の勉強方法の質に絶対の自信がありました。結局、結果は合格。

最後に板野先生、あの本を作って頂き本当にありがとうございました。
そしてあの本屋さん、漫画を買いにきた僕が気づくほど大々的に「勉強の鬼原則」を置いて下さりありがとうございました。