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ゴロゴネット 編集部
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古文の勉強法

板野の書いた古文問題集、『極める古文1基礎・必修編』を最後の講まで終えた生徒から、こんな質問がありました。

「第8講は24点でした。最後が1番悪くてすごく落ち込みました。

これで8回分終わったわけですが自分に本当に古文力がついているのか疑問になります。

自分は国語が大の苦手で、特に現代文がひどくて模試では古典でなんとかカバーしてきたのですが、その古典もあるレベルを越えた文章になると突然読めなくなって国語全体の点数が崩壊してしまいます。

単語などの知識はゴロゴ等でいれていますが内容把握ができません。どうしたらよいのでしょうか?」

というものです。
この場合、まずやって欲しいのが「音読」です。

この問題集には「音声講義」も付いていますが、何はともあれ、古文を自力で音読し、同時に口語訳を見てください。

特に口語訳に赤い波線が付いているところが解釈のポイントなので、何度も音読しながら波線部を参照しながら口語訳を見て、最後にはすらすら音読しながら自力で口語訳できるようになれば、古文力は大幅にアップしています。

基本問題ならばある程度得点できても、難しい問題になると突然得点できなくなる、という悩みを抱えている人は多いようです。

苦手科目やスランプに対する解決方法としては、一度離れて冷静になり、客観的に自分を見つめるという方法と、今まで以上にがむしゃらにやる、という方法とがあります。

どちらがいいとか悪いとかを決めるつもりはないのですが、板野の知る限りの一流アスリートたちは、圧倒的に後者のタイプ、つまり「がむしゃらに量をこなす」ことでスランプや苦手意識を克服しているようです。

ソフトバンクの孫正義社長が、高校を一年で中退して単身アメリカに渡り、わずか3週間(!)で向こうの高校3年分の教科書をすべて覚えこんだとき、

「ご飯を食べているときでも隣に置いた教科書を読んでいた。

お皿を見ながらご飯が食べられたらどんなに美味しいことだろうと思った」

というほどの猛勉強をしたそうです。

それくらいのがむしゃらをやってから「苦手だ。できない」と言ってください。

つまり、そんなネガティブな言葉は君の辞書から永久追放してしまうのです。

『極める古文1基礎・必修編』に関して言えば、徹底的な復習、これに尽きます。

本文を何度も読み、単語・文法からのアプローチを繰り返し、そして本文を音読しながら頭の中で人物関係を把握しながら口語訳し、古文の呼吸を完全につかんでください。

8講分を完全にマスターしたとき、違う世界が見えているはずです。

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センター古文過去問!

今日はセンターの過去問から出題します。

問 傍線部(a)「聞きこそしつらめ」の「しつらめ」の文法的説明として最も適当なものを、次の①~⑥のうちから一つ選べ。

① 「し」は動詞の連用形、「つら」は動詞の未然形、「め」は助動詞で「御身にて候へば」の「候へ」と同じ活用形。
② 「し」は助詞、「つら」は動詞の未然形、「め」は助動詞で「討ちとどめさせ給ひても」の「討ちとどめ」と同じ活用形。
③ 「し」は助詞、「つら」は動詞の未然形、「め」は助動詞で「かひなき命をば、御助け候へかし」の「候へ」と同じ活用形。
④ 「し」は動詞の連用形、「つ」は助動詞の終止形、「らめ」は助動詞で「御身にて候へば」の「候へ」と同じ活用形。
⑤ 「し」は助詞、「つ」は助動詞の終止形、「らめ」は助動詞で「討ちとどめさせ給ひても」の「討ちとどめ」と同じ活用形。
⑥ 「し」は動詞の連用形、「つ」は助動詞の終止形、「らめ」は助動詞で「かひなき命をば、御助け候へかし」の「候へ」と同じ活用形。

本気の解答を送ってきてください!

https://gorogo.net/line-answer/

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ゴロゴネット 編集部
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センター小説の解答の根拠について

今日は、センター小説のほうの解答の根拠が傍線部から何行程度離れたところにあるかを見てみましょう(1990~2016年本試験の分析結果)。

前7~10行以内……3.3%
前6行以内…………47.0%
傍線部自体…………25.5%
後4行以内…………20.9%
後5~22行以内……3.3%

これを見ると、センター小説は傍線の前6行、後4行以内に解答の根拠がある確率が93.4%にも上ります。これは評論以上の驚異的な数字です。

小説は因果関係で構成されているので、どちらかと言えば傍線部より手前の流れを重視して読解するのがポイントですが、評論同様、とにかく傍線部の前後をしっかり読解することが大切だと言うことです。

ただし、評論と大きく違う点が一つあります。それは、

「傍線部自体に解答の根拠がある」が25.5%にも上ることです(評論はわずか2.5%)。

したがって、センター小説の傍線部問題は、前後を読解する前に、まず傍線部自体の意味や、そこに込められた心情を正確に把握することが大切になってきます。

また、小説読解で大切なことは、「小説特有の語彙」の問題が出題されるということです。

特に問1の語句問題は、「辞書に載っている意味を優先して解く」という鉄則があります。

問いでは「本文における意味」が問われていますが、文中での意味(文脈的判断)以上に、「辞書に載っている意味」が優先して解くのがセンター小説の鉄則なのです。

もちろん、文脈判断でしか答えられない問題も出題されますが、割合から言って圧倒的に辞書に載っている「慣用表現」が中心で、しかもそちらのほうが正答率も低いというデータがあります。

○辞書に載っている意味で解く……出題率84.8%(正答率65.7%)
○文脈判断で解く………………出題率15.2%(正答率70.6%)

こうしてみると、センター小説の語句問題の対策としては、日ごろから「辞書を引く習慣」をつけ、語彙力をアップしておくことがとても大切だということがわかります。

評論の漢字や語句も含めて、日ごろから語彙力を養成しておきましょう。

『漢字ゴロゴ』『語句ゴロゴ』しっかりやれよ!!

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ゴロゴネット 編集部
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センター評論の解答の根拠について

センター評論で、解答の根拠は傍線部から何行程度離れたところにあるかを調べてみると、次のような結果になりました(1990~2016年本試験)。

前7~20行以内……7.4%
前6行以内…………51.2%
傍線部自体…………2.5%
後6行以内…………27.3%
後7~18行以内……11.6%

大きく言うと、センター評論では傍線部の前後6行以内(傍線部自体を含む)に解答の根拠がある確率は81%にも上ります。

80%以上の傍線問題が傍線部の前後6行以内で解ける以上、速度優先の解き方として、「読みつつ解く」というスタイルのマスターはセンター評論の攻略上避けて通れません。

文章の途中で設問を解くのは思考の中断、あるいは筆者の主張を読み取る過程での邪魔になるので、慣れるまではやや難しい作業ですが、現実的に制限時間の厳しいセンター試験においては、一度全体を読んでから解く、というやり方では時間制限内に解き終わりません。

センター評論の出題者の意図は、どうやら次のようなものだと推測されます。

○問1は漢字問題→漢字の意味を理解しているかどうかを問う。
○問2から問5までの傍線問題は、傍線の前後にきちんと解答の根拠を探して論理的に解けるかどうかを問う。
(ただし問2~5でも、「文章全体」を押さえて解け、等の指示がある場合はそれに従った読解をすること)
○問6で文章全体の内容や文章構造、構成等が把握できているかどうかを問う。

こうした出題者の意図からセンター現代文を見ていくと、「どう読み、どう解けばいいのか」がわかり、勉強する指針にもなります。

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ゴロゴネット 編集部
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『現代文ゴロゴ 解法公式集』、やるべし!!

さて、受験生ならばもう『漢字ゴロゴ』はパーフェクトにマスターしましたか?

それから『語句ゴロゴ』の「テーマ43」も必ず読んで理解してください。こうした知識をおろそかにしていては、現代文の読解なんて覚束ないのは当たり前です。

国立大医学部医学科に合格した先輩から、「特に理系の人は、センター現代文の攻略のために『語句ゴロゴ』を読むように薦めてください」とメールがきました。もちろん文系の人も現代文の頻出テーマ攻略はお早めに!

それから、『現代文ゴロゴ 解法公式集 1センター試験編』について、次のようなうれしいメールが来ました。

「板野先生初めまして。 私は国公立の医学科を目指す高3の女子です。

もちろん理系なので、今まで数学や物理化学に時間を費やし、これといって現代文の対策をしてきませんでした。

しかし、この時期になって今までなんとなく点数の取れていた国語が足を引っ張るようになってしまいました。

センター試験で9割取らなければならない私にとって200点分を「なんとなく」取るのでは足りないのです。

勉強法も今さらわからず、もう無駄かもしれない…と絶望的な気持ちで本屋へ行き、偶然『現代文ゴロゴ 解法公式集』を手にしました。

それが今日の夕方のことです。

それから私は死に物狂いでパターン集を読み込み、5時間で読破しました。 それからセンターの過去問の初見の問題をやったところ、今まで6〜7割しかとれていなかった現代文でなんと全問正解しました。

たまたまかもしれないと思ってその前の年度の問題も解いたところ、またもや全問正解。

嬉しさのあまり涙が止まらなくなりました。わずか5時間前とは全く違う私に変貌したのです。

一夜明けて忘れないように、このあとも過去問演習を繰り返したいと思います。本当にすばらしい参考書を創ってくださってありがとうございました。」

こんなに褒めてもらって著者としてうれしい限りですが、まだ『現代文ゴロゴ 解法公式集 1センター試験編』をやっていない人は、早めにやって現代文を得意科目にしてください。

ちなみに、文系の人は、まず最初に『現代文ゴロゴ 解法公式集 2国公立私立大編』をやってみてください。

攻略アイテムを使いこなし、解法公式をマスターしたら、どんな大学の問題でも間違いなく合格点が取れるようになります。

なぜなら板野自身が毎年このアイテムと公式を使って、すべての大学の問題を解いているからです。

間違いない!!

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ゴロゴネット 編集部
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「死んでも、勝て」

リオオリンピックでの日本人選手の活躍が連日報道されています。逆転での勝利や悔しい敗戦などいろいろですが、どうあれ、いずれもとてつもない努力の果てに得た結果です。

受験生はテレビにかじりついているわけにはいかないと思いますが、そうした選手たちと同様、自分が戦っている本人のつもりで、悔いのない勉強をして受験に臨んでください。

オリンピック四連覇を成し遂げた、伊調選手のお母さん(故人)の言葉は、

「死んでも、勝て」

だったそうです。
受験とて同じ。

「死んでも、受かれ」

必死でやろう!!

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ゴロゴネット 編集部
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ハンバーガー一個の利益はいくら?

板野はよく外食をするのですが、その際に「果たしてこれって原価はいくらくらいなのかな?」と疑問を持つことが多々あります。

そこでちょっと調べてみました。

まずハンバーガーの場合、かつて売られていた1個100円のハンバーガーの原価は40~60円。これだと人件費や水道光熱費、家賃などを入れると売れば売るほど赤字です。

しかし、ポテトやドリンクとのセットで、全体を500円程度にできれば、十分に利益が出る仕組みです。

特にフライドポテトの原価はSサイズで約15円。利益の柱ともいえる存在です。

板野はマック(関西では「マクド」)のフライドポテトが好きで、よく頼みますが、食べる側にとって美味しくて、売る側にとっても儲かる商品なのですから、フライドポテトはめちゃくちゃ優秀なやつです(笑)。

また、激しい値下げ合戦がよく話題になる牛丼業界ですが、これは調べてみて驚きました。

牛丼の並盛りを380円で食べたとすると、お店側の利益はいくらだと思いますか?

シンキングタイム…

なんと、一杯で約20円しか儲からないのです。

しかし、これに卵やサラダなどを付けてセットにした瞬間、お店側の利益はずいぶんと増えるのです。

卵は一般の消費者がスーパーで買っても1個20円程度ですから、お店がこれを50円で売ればいきなり30
~40円程度の利益が出るのです。

なるほど、こんなところで儲けていたのか!!

と感動しきりなのですが、モノを作ってそれを売り、そして儲ける、というのはとても大変なことです。

お金を稼ぐというのは本当に本当に大変なことなのです。

みんなが受験勉強するにあたって教育費を負担してくださっているご両親のためにも、みんな頑張って勉強してくださいね。

今のみんなは受験勉強という「仕事」をしているのです。

ここで頑張ることで、将来の可能性が広がり、自分の職業選択はもとより、社会に貢献したり多くの人を養ったり、さらには日本を支えられる人になってください。

板野は毎日牛丼セットを食べながら、みんなが将来大物になるのを楽しみに日々生活していますぞ。

○天才? そんなものは決してない。ただ勉強です。方法です。不断に計画しているということです。
byロダン

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赤本の活用法 その弐

第二章「赤本で逆転の戦術を練る!」編

●非公表の「合格最低点」は予備校の周辺から集める!
志望大学の合格最低点はぜひとも入手したい重要データである。非公表の大学も多いが一部の予備校ではかなり正確な合格最低点の推定値を持っていることがあるので、こうした情報をいち早くキャッチする能力も、身につけたい。

●合格最低点から読み取るもの
一般に合格最低点は毎年大きく変動しない。大学によって合格最低点の高い、低いといった傾向もハッキリしている。具体的には①「低い=5割前後」、②「普通=6割前後」、③「高い=7割前後」の3つに分けられる。①は科目数の多い国公立大によく見られるタイプ。②は難関私大の多くの学部がこのタイプである。③は問題がやさしめか、医学部のようにレベルの高い受験生同士の少数激戦となるときのパターン。ただし気をつけてほしいのが、合格最低点を素点ではなく偏差値で発表している大学があることだ。偏差値を素点と勘違いして60%取れば合格だ、と思っていたら素点では75%必要だった! ということが多々あるので十分に注意して欲しい。

①ズバリ苦手科目を捨てて、得意科目を伸ばして合格最低点をクリアーする。三科目受験であれば、二科目で大きく得点できれば、苦手科目は十分カバーできる。

②私大は、科目数が少ないので苦手科目を作ってはダメだ。現実的な攻略法はまず、「英語を7割ラインまで持っていくことを最優先課題に掲げる」。難関大は英語の配点が他科目よりも高い場合が多い。残った国語、選択科目は「しのぎ科目(5~6割目標)」と「勝負科目(7~8割目標)」に振り分けて、どちらか一つにより多くの時間をかける。基本は3戦全勝、ダメでも2勝1分を狙おう。

③合格最低点が70パーセントなら、プラスマイナス15パーセントの範囲で、各科目の目標得点を設定する。合格最低点が高い大学はかなりギリギリの点での勝負になるので、1点をおろそかにしない勉強をすることも大切になる。早稲田などは合格得点が75%以上になる年も珍しくなく、1点に100人程度重なる場合がある。漢字や文学史一問で合否が分かれることなど日常茶飯事のことだ。自分の実力を客観的に判断しながら、そのつど勉強計画を柔軟に軌道修正していく能力が必要である。

●センター試験の目標得点
国公立志望者はセンター試験の目標得点を設定する。センター試験で何点取ればいいかという目安は、「蛍雪時代」の付録や「全国大学案内」の「国公立入試難易ランキング」のページにまとめられている。これらのランクは、予備校によって表示の仕方や数値に違いがあり、おおむね高めに記されていることは知っておこう。

○二次試験重視型の大学の対策
二次試験重視の大学を目指す場合、センター試験では90%前後を一つの目標として、それ以上の得点を取ることにあまり時間を割かないほうがよい。センター試験は80%までは楽に得点率を伸ばすことができるが、80%を超えて90%を目指すとなるととたんにコストパフォーマンスが落ちるからである。残された少ない時間で逆転を狙うなら、センター試験は足きりを逃れる程度の目標得点でよしとし、二次試験対策に多くの時間を回したほうが合格の可能性が高まる。

○一対一前後の比率の大学の対策
センター試験と二次試験の配点比率がほぼ同等の場合、センター試験での失敗を二次試験で挽回しにくくなる。よって、センター試験の目標得点は、合格者平均を目標とし、二次重視の大学よりも少し厳しめに設定したほうがよい。

○センター重視型の大学の対策
センターと二次試験の配点比率が2対1以上の大学の場合は、センター試験で逃げ切る戦術を取る。一般的にセンター試験重視の大学の二次試験は「英語のみ」や「面接・小論文」など、負担はかなり軽い。二次試験で逆転、という発想は捨てて、センター試験で逃げ切る戦術がよい。目標は「入試難易ランキング」で公表された点数の一割上を目標得点としよう。

●センターの目標得点が設定できたら
センター試験の全体の目標得点を設定したら、これを各科目に分配する。分配は、「得意・不得意科目」「科目にかけられる時間」を総合的に判断し、無理のない程度で設定する。まず、2年分のセンター試験の過去問を解いてみて、現時点での得点を把握すること。あと何点足りないのかを数字でしっかりと自覚することで、今後やるべき課題が見えてくるはずだ。

●二次試験の目標得点が設定できたら
国公立の二次試験(私立では本試験とする)の目標は、前年度の合格最低点に5~10点上乗せした点数を目標得点とするのがよい。国公立は科目数や問題の難易度にバラつきがあるので、大学によって合格最低点には幅ができる。配点の高い科目や、難易度の高い科目の場合は、50~55%、標準的ならば60~65%を目標とするとよいだろう。また、科目数が多いほど合格最低点は低めになる傾向なので、このあたりは赤本を分析して、おおまかな目標得点を割合で出すこと。
私立の場合は、60~70%のラインが一般的だ。不明な場合は65%を目標にしておくとよいだろう。ただし、問題が易しめの場合は70%のラインに設定する。

●それぞれの目標得点が設定できたら
目標得点が設定できたら、次はそれぞれの科目に割り振る。その場合に注意することは、3つ。

①問題の難度が高い場合は、80%以上の無理な設定をしないこと。
②苦手科目も80%以上の無理な設定をしないこと。
③英語はどんなに苦手でも、60%ラインを目標とすること。

とくに大切なのは、③だ。私立など英語の配点が高いところでは、英語が60%に達しないと、選択科目と国語が80%以上必要となり、かなりの負担がかかってしまうので、最低でも60%を目標にすること。
科目ごとに割り振る際に、「得意科目(自分にとって易しい)」「勝負科目(高得点を狙う)」「苦手科目(自分にとって難しい)」「しのぎ科目(足を引っ張らない程度)」「抑え科目(合格最低点付近を狙う)」に分類し、それぞれの科目の役割を与えて考えるといいだろう。
「勝負」「抑え」「しのぎ」の科目にどれだけの得点を配分するかは、受ける大学・学部の合格最低点の高さや配点によって変わってくるが、たとえば3科目受験の私立で、配点がすべて同じで合格最低点の得点率が60%なら、勝負科目80%、抑え科目60%、苦手科目40%という設定も可能である。

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赤本の活用法 その壱

●赤本の役割は?→「情報源」「問題集」という二つの役割がある!

○情報源としての赤本活用
→赤本を早く使ってきた人ほど現役で受かっている!
合格最低点という課題を設定して、その課題を達成するための情報を過去問から引き出して戦術を作成する。

○問題集としての赤本活用
→赤本は、傾向も難易度も出題パターンも、志望校と「そっくり」の問題ばかりを集めた志望校専用の問題集である。

第一章「志望校を決める」編

●志望校の選び方
×「模試の結果と偏差値ランキングをみて志望校を決める」→自分の可能性をみずから閉ざしている!
自分の持ち味を最大限に活かせば、1、2ランク上の大学に受かることも夢ではない!

○得意科目を活かす
①配点を見る
英語が得意なら、英語の配点が高い大学を狙う。国語と選択科目が得意な場合は、なるべく英語と同じ配点の大学学部を狙う。

②難易度を活かす
得意科目の場合は問題が難しいほうが有利である。例えば国語が得意な人は、国語が難しい大学と相性がいい。

○苦手科目を殺す
①苦手科目がやさしめの問題をだす大学・学部を狙う。得意な人と差がつきにくいから。
②難度がケタはずれに高い問題が出た場合も、得意な人でもそうそう得点できず、結果的に苦手な人と差がつきにくい。たとえば、東大の数学は難しいので文系であれば完答0でも他の科目でカバーすれば合格できる。

●難度の把握をする方法
「各大学の入試問題の難度を把握すること」=自分の特徴を生かせる志望校を探すときに役立つ。第一志望校を決めた後、具体的な志望校戦術や勉強方法を考えるときに必要になる重要情報源の一つである。

○どうやって把握するか?
自分で解いてみるのがいいように思えるが、半年前、一年前のまだ実力がついていない状態では、過去問を解いても全部難しく感じて、客観的な難度を測定することができない。そこで、「赤本」をフル活用する。赤本冒頭の「傾向と対策」にある科目別の「出題形式」「出題内容」「難易度」などの項目は難易度を知る手がかりとしてはかなり参考になる。ただ、難易度は抽象的に書かれていてわかりにくいこともある。その場合は各年度の問題のうしろにある解説ページに飛ぶと、解説の最後に「講評」という欄があることが多く、その年度の問題を全体的に眺めて、内容や傾向、難易度の推移についてのコメントが記されているので、参考にすることができる。

●国公立か私立か、選択の方法
志望校が決まっていない人はなるべく早めに国公立志望でいくのか、私立専願で勝負をかけるのか、決断したほうがいい。中途半端な国公立志向のままダラダラと一年間受験勉強を続けることは、百害あって一利なし!

○その理由
例えば文系の国公立志望なら、センター試験の数学や理科など、私大には必要のない科目にも時間をとられることになる。これらの科目が苦手であればあるだけ、余計に時間をとられて、本来伸ばすべき英語や国語や選択科目などに十分な時間を回せなくなる。結果的に、英語の伸びは目立ったほどではなく、数学や理科も思うように伸びず、年明けにあわてて志望校を私大に変更する人が多い! そうなった場合、現実的に狙える私大はせいぜい中堅私大以下。英語がある程度のレベルまで伸びなければ、早慶をはじめとする難関私大には太刀打ちできない。

○選択の方法→センター試験の過去問を解いて判断する
現時点(5ヶ月前を想定)での英語と数学の仕上がり程度をセンター試験の過去問を解いて判断する。英語と数学の仕上がりが悪ければ(英語60%、数学50~60%程度)、これから先もこの二教科にかなり時間をつぎ込む必要があり、国語や地歴公民や理科に時間をまわす余裕がなくなる。

○チェックの方法
数学Ⅱ・Bが終わっている人(浪人生や進学校の生徒)は、英語+数学Ⅰ・A+数学Ⅱ・B(合計400点満点)、進度が遅い現役生は、英語+数学Ⅰ・A(合計300点満点)のトータルの得点を考える。センター試験も年によって難易度に差があるので、最新3年分を解いて平均値を出す。夏8月時期に、志望大学合格点の10%程度下であれば、合格は十分可能だが、20%以上低いとかなり厳しい(例えば旧帝大クラスで合格点85%とすると、8月時には75%以上の得点がほしい。地方国公立大であれば、65%程度が目安になる。詳しい合格点は各予備校などが発表しているデータを必ず参照すること)。

●国語力の生かし方(文系受験生)

○現代文が得意なら、偏差値15超の大学も視野に入れる!
  現代文のセンスがある人は、特別な対策なしにある程度の得点をたたき出してしまう。そのまま放っておくのはもったいない。さらに大学別の対策を立てれば「鬼に金棒」。例えば東大や早稲田は、現代文の難度が高いので、他の受験生に大きな差をつけることができる。国語を大きな得点源にして、偏差値15以上の大学を狙うことも可能だ。
現代文のセンスを判定するには、センター試験ではなく、国公立大なら東大、私立大なら早稲田の商学部、教育学部の過去問を解いてみる。東大は正答率が70%以上、早稲田なら正答率80%以上が合格点で、この得点が夏の時点で取れればかなり自信をもっていいだろう。古文は大学・学部によって難易度やウエイトがかなり違うので、まず現代文の相性を判定すること。

○現代文が苦手なら、古文(漢文)で勝負!
  現代文が苦手な場合は、確実に得点できる古文・漢文で勝負することになる。理系受験生でも、センターレベルの古文・漢文ならば短期間である程度得点を伸ばすことが可能だ。特に「漢文」はセンターではもっとも得点率の高い科目であり、2~3ヶ月の勉強で満点を取ることができる。文系受験生はセンター漢文は満点を狙って欲しい。センター古文は難易度が高いが、文法・単語を勉強し、問題集とセンターの過去問をやりこめば70%以上の得点はとれる。
  私立大の場合は中堅大学までであれば、文法と単語だけでもきちんと勉強すれば古文は満点も可能。
逆に言えば、古文が難しく、得点差が付く大学の場合、古文を得意科目にすることで現代文での失点はカバーできる。

●対策効率を調べる

○受験勉強は「幅広い学力をつける」ことではない!
試験に出ないことは、たとえ教科書に太字で書かれていても覚える必要はない。たとえば数学で「平面幾何」や「確率・統計」がでないことがはっきりしているなら、その単元はいっさい勉強する必要はない。選択科目でも、日本史・世界史での過去の出題分野を見て、受験大学が近現代重視ならば、そこに絞った勉強をするなどムダを省いた受験勉強によって、より上位の大学に受かるチャンスを拡大する。

●数学で戦う私大文系

○数学が苦手でない文系生は難関大学へチャレンジ!
数学は、選択科目ほど膨大な知識を暗記する必要がなく、解法パターンをストックしておけば、基本から標準レベルの入試問題なら、高得点をラクに叩きだせるのだ。

○数学選択の文系受験生を大学側が優遇する傾向
  難関私大は、地歴公民で重箱の隅をつつくような難問を出してくるが、数学は比較的素直な標準問題が中心で、できる人には相対的に数学選択のほうがおいしく感じられるはずである。特に高2まで理系にいて「文転」した人にとっては、私大文系の数学受験はおいしい。

○文系受験生で数学受験する場合
文系受験生で、数学受験を考えてみたい人は、まずセンターの過去問を解いてみて、半年前の段階で8割以上取れるようなら、十分にねらい目である。

●情報の集約化
赤本で調べたことを、大学・学部別に項目ごとに整理してカードに書き込む。具体的に調べる項目は、「受験科目・難易度・おおまかな傾向・配点・合格最低点など」受けてみたい大学はすべてカード化すべし! 
それらの大学のカードを並べて比較検討する。いちばん魅力を感じる大学や学部があれば、自然にそこが第一志望校になるだろう。しかし、そうでない場合は、自分の得意・不得意などの持ち味を生かせるところ、入試傾向の観点から、もっとも自分との相性のいい大学を選んだほうが、逆転合格の確率は高まるのだ。特に私大の場合は偏差値よりも相性で合否が決まる傾向が強く、偏差値なら10程度は無視して考えてもよい。

●第一志望が決まったら、併願校を選び出す!
 併願校は「第一志望の対策だけをやっておけば、そのまま併願校対策も兼ねられる」こと! 受験科目、入試傾向、問題の難易度などが第一志望校に近い併願校を選び出しておけば、併願校対策のために特別なことをしないですむのだ。併願校だけに必要な対策にはできるだけ時間をかけない。とにかく無駄なことは一切やらず、そのかわり、いまの実力ではムリだと思うような大学でも、残り少ない時間を最大限にうまく使って、なんとかギリギリ間に合わせて合格するのだ。

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浪人生からのメッセージ

○浪人生からのメッセージです。

こんにちは、板野先生。
僕は昨年、北大を受けてあと2点足りず不合格で、今は浪人しています。

成績開示をした時は言葉に出来ないような感情が込み上げ、思わず笑ってしまうぐらいでした。

予備校は夏休みに入り、ようやく自分の勉強にうちこめるようになり、昨日化学の問題集に手を伸ばしました。とりあえず昨年の入試前に解き残していたものを終わらせてしまおうと思いました。

すると2問目が何だか最近見たことのある問題だと思い、予備校のテキストを見たのですが、似たような問題さえありません。

そして僕は気がつきました。それは北大入試の問題とそっくりで、本番では僕はほとんど解けなかったものでした。

それをやっていれば少なくとも2点は入試の点数が上がっていたと思います。

そうすれば受かっていたのに…

なんであと2問分を解かなかったのだろう、と思いました。
詰めが甘かったか…

でも1日考えてみて、こう思いました。
詰めが甘かったのではなくて、もっと前の段階で、怠けてしまい、そのツケが回ってきたのだ。

いつかこのメルマガで、

「お前がいつか出会う災いはお前がおろそかにしたある時間の報いだ」

というのを見て、教訓としてノートの裏に書き留めました。
それを、こんなに早い段階で痛感するとは…

全国の受験生の皆さんにも、1秒1秒を大事に勉強して欲しいです。

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